書を読んでクラブに行こう 玉井幸助(タマイコウスケ)公式ブログ

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うまくなるラップのやり方④頻度が大事

うまくなるラップのやり方④頻度が大事

 

前回

「初心者は下手で当然」

であり

「ラップしつづければ上手くなるから問題ない」

と書いた

 

 

では今回は

 

「いかにラップしつづけるか」

 

について書こうと思う

 

 

 

 

ラップをし続けられない理由、やめてしまう理由はなんだろう

 

 

それは「見返り」がないからである

 

見返りとは

韻を踏んだ時の気持ち良さ

一曲完成した時の達成感

他人から「ラップうまいな」と褒められた嬉しさ

 

Happy

なんでもいいのである。

自分がうれしー!楽しー!と思うようなことだ。

 

 

逆に障害になるのが

「嫌な気持ち」だ

 

ラップ下手

ラップ書くのしんどい

曲を聴かせても反応がない

 

そんなことが続くと「続ける意味あんのか?」

とラップが嫌になっていくと思う

 

 

 

なのでポイントは

 

・いかに見返りを得るか

・いかに嫌な気持ちを減らすか

 

の2つだ。

 

そしてこの2つを織り込んだ方法を発明した。

 

それは

 

「少ない量を毎日やる」

 

 

言い換えると

 

「頻度高くやる」

 

と言うことである。

 

 

 

初心者がやりがちなミスが「最初から名曲を作ろう」とすることだ。

 

その意気はアーティストとしては最高だ。

しかし10年以上ラップをやっているアーティストと同じ、それ以上の完成度の曲を求めようとする。

いやいきなりそんな曲できたら、プロのアーティストみんな失業してますよ...

 

 

なのに一曲に長い時間をかけてしまう。

最初は16小節書くのでもしんどいのに

「16小節×2でサビがあってめっちゃ深いこと歌ってる」

曲をいきなり書こうとする。

 

 

すると嫌な気分が多くなる

 

「ラップ書くのしんどい...」

「全然うまくできない...」

 

そして膨大な時間をかけたのに微妙な出来の作品に対し

 

「あんだけ頑張ったのにこんなのしかできないのか

「俺才能ないのか…?

 

となるのである。

 

 

いや才能じゃないから!

ラップの経験量が足りないだけやから!

最初は大抵みんなダサいから!

 

 

一曲目から完璧な作品を作ろうとする。

それは赤子が

「ばぶーとか唸るのダサいから、一言目から完璧に喋ろう」

と時間をかけてしゃべり方を考えているのと同じである

Baby C

 

 

前回言った通り

「やれば上手くなる」

つまり

「やらないと永久に上手くならない」

 

のである

 

 

そう考えると初心者が一曲に多くの時間をかけるのは効率が悪い

赤子が言葉がわからなくても「バブー」とうなるように、

肩の力を抜き気楽に自分のできる量のラップをやり続ければいいのである。

 

 

つまり1週間かけて16小節×2の曲を完成させるより、

1週間毎日、もしくは2日に一度8小節のラップを書き続けたほうが絶対上達する

 

 

8小節がきついなら4小節でもいい。

ポイントはとにかく「頻度」を増やすことだ

 

 

なぜ頻度が重要か。

それは一度書き終えると「こう言う風に書くのか」という慣れが生まれる。なので2本目は1本目よりもスムーズに書けるはずなのだ。

 

さらにこの方法だと嫌な気分が少ない

 

時間をかけると

「めっちゃ苦労して一曲書いたのに全然良くない

となることがある。

 

しかしこの方法だと

「あー、今回微妙やったな。まあええか明日もっといいの書こう」

とラップに対して楽に接することができる

 

するとラップに対して抵抗がなくなり、さらにラップをする頻度が増える。

するとラップが上手くなる。

すると嬉しくてもっとラップするようになる。

さらに上手くなる。。。

 

と無限ループになるのだ。

 

 

 

「そんなポンポン作品を生み出すなんて芸術家じゃない」

「もっと作品に情熱を込めるべきだ」

 

 

 

と言う人もいるかもしれない。

 

しかしご存知だろうか?

20世紀最大の画家と言われるパブロ・ピカソは世界一の多作であることでも有名なのだ。(ギネス認定されている)

Yousuf Karsh

それは当然である。

やった分だけ上達するのだから、無意識にラップしてしまうぐらいまで慣れている人が上手くなるに決まっている。

 

凝り固まった芸術家像は捨ててしまって、気楽にラップを楽しんでやることだ。

 

 

さらにこの方法には

 

「終わりまで書く習慣がつく」

 

と言うメリットもある

 

 

「終わりまで書く?どう言う意味?」

「何のメリットがあんの?」

 

 

それは次回の記事で紹介していこうと思う。