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うまくなるラップのやり方⑤「完成させる大切さ」

うまくなるラップのやり方⑤「完成させる大切さ」

 

前回は「頻度高くやる」という方法を紹介した

 

 

 

ではそのメリットでもある

 

「完成させる」

 

この大切さについて今日は書いていこうと思う。

 

 

 

例を出してみよう

16小節を書こうとしたラッパーが二人いる

 

Curtis「1時間書いてみたけど、納得いかなかったので途中でやめた」

 

Marshall「1時間で書いたので納得いく出来ではないが完成させた」

 

 

一見「1時間ラップを書いた」という点では同じように見える二人

 

 

 

 

しかし実は「完成させた」Marshallの方が圧倒的に上手くなる

 

 

 

なぜであろうか

 

それは

 

 

「反省、改善ができるから」である

 

Tests

 

言い換えると

「最後まで完成させないと反省、改善はできない」のだ

 

 

 

考えてみると当然だ

 

 

 

完成したものは検証できる。

「ここが良くなかった」

「ここはいい感じにできた」

 

と良い点、悪い点がはっきりわかる

 

 

すると

「もっと良くするためにはどうしたらいいのだろう?」

 

と改善に向けて頭が動きだす。

実際に次書いたラップは改善されて良くなると思う

 

しかし途中で書くのをやめてしまい完成させないと、検証のしようがない

 

テストを考えてみるとわかりやすい。

解答欄に答えを書いているものは検証できる。

「この式まではあっていた」

「ここで間違えた」

 

しかし

途中式のみで答えがない人のものは検証できるだろうか?

 

「式があっていても最後の計算で間違えてるかもしれない」

「そもそも答えがないから判断できない」

 

とならないだろうか?

 

検証ができないということは、いい点も悪い点もわからない

つまり「改善しようがない」のだ。

 

 

 

これは些細な違いだが多くの人が犯しがちなミスだ。

 

納得いかないと途中でやめてしまう気持ちはわかる。

なぜなら、完成した曲が下手だったら、いやでも「ラップが下手ないまの自分」を受け入れないといけなくなるからだ。

そうすると自尊心(俺はすごいやつ!という気持ち)を保つことができなくなる。

なので「このダサい曲は未完成。だから俺の実力はまだわからない」と無意識に逃げているのだ。

 

 

 

大丈夫。今のラップが下手でも全然構わない。

この先うまくなればいいだけだ。

問題は今「ラップがうまくなる行動を取っているか」だ

 

最後まで完成させない奴は、ラップがうまくならない。

「やればうまくなるから大丈夫」とダサくても完成させてみよう。

それがラップ上達への最短ルートだ。

 

 

 

かの発明王エジソンは失敗に対してこんな言葉を残している

 

Thomas Edison

「私は失敗したのでない。うまくいかない方法を見つけたのだ」

 

 

ダサい曲ができてもそれは失敗ではない。いい曲を作る為に必要な経験なのだ。

 

そう考え楽しんで気楽に曲を完成させて欲しい。

 

 

 

*ちなみに例のラッパーの名前はこいつらの本名が元ネタ


50 Cent Ft. Eminem - Patiently Waiting (Official Live Music Video)