うまくなるラップのやり方⑦どんなラップが最高か
うまくなるラップのやり方⑦どんなラップが最高か
目指すべきゴール。
つまり「こういうラップがしたい」というものを見つけること、が大切だと話した。
では個人的にどんなラップがいいラップなのかについて書きたいと思う。
こ
れは当然個人によって意見に相違がある
タマイの、いいラップというのは
「生理的快感」と
「意外性」
の両方を持っているラップだと思う
「生理的快感」と書くとピンとこないだろうが、
要は「リズム」(韻を含まれる)や「メロディ」など聞いていて
「気持ちいいー」とか「かっこいいー」という感情のことだ。
これはラップ、大きく言うと音楽の魅力であると思う。
やはりリズムが気持ちいラップは何度も聞いてしまうし、いいメロディのサビは口ずさんでしまうものだ。
(これも何回も聞いちゃう。この頃のdaboは最高すぎ。)
では「意外性」とは何か。
これは、つまり「面白さ」ということである。
それだけではよく分からないと思うので解説していこう。
例えばリズムの良いラッパーがいる。
小節の終わりに同じ韻が来るのでグルーブを生み出してとても気持ちいい。(要はきちんと韻を踏んでいて気持ちいいということ)
しかしずっとそのリズムだけだとどう思うだろう?
飽きるのである。
人間は変化のないものつまり面白くないものには飽きる。
食べ物で考えるとわかりやすい。
めっちゃ焼肉が好きでも
「今日から1ヶ月、食事は焼肉だけ」
と言われると「えー…」と思うはずである。
つまり人間は変化を好む生き物なのだ。
そこで今まで小節終わりに来ていた韻をいきなり次の小節の頭に持ってきてみる。
すると「おッ」と思うはずである。
これが「意外性」。
つまり面白いという魅力である。
何もこれはリズムに限ったことではない。
例えば歌詞。
今まで「日本語で歌詞を書く」という常識に対し、英語を交えたバイリンガルラップで一世を風靡したSEEDAが良い例である。
これも「日本語の歌詞」から「英語を交えた歌詞」への意外性。
ここまで書くとお気付きの読者もいると思うが、
この「意外性」というのは、
つまり「過去を超える」ということである
人間はなぜ飽きるのか?
それは今までに体験したことがあるから、飽きるのである。
つまり過去やっていたことの延長は「飽きる」に行き着くのだ。
飽きないためには、「意外性」のためには、
常に過去を超える、今までにないものを作り出すということが大切なのだ。
しかしここで勘違いする人がいる。
「俺は今までにないラップをする。だから昔のラップなんか聞かないし全部我流でやる。」
それは大きな間違いである。
どういうことなのかは次回書いていこうと思う。