本とラップ。小室直樹「日本人のための宗教原論」で即興ラップ
京都大学の数学科出身、その後大阪大学の経済学部、東京大学・法学部、MIT、ハーバードなどの海外様々な大学に留学。
その幅広い知識の中から日本人のために宗教についてわかりやすく書かれた本。
この本の一番の特色は小室直樹さんの優しさにある。
他の著作でも、専門的な知識を持っていない一般人にわかるようにと、気持ちを込めているのが伝わってくる文体だ。
なので、ページを開いたときに横文字や専門用語が並び圧倒されるような感じはない。読みやすい仕上がりになっている。
だけど本の内容は広く深い。
入り口がわかりやすくさらにその中身は広く深く広がっている。
漫画で言うとワンピースのような。
本を通して小室直樹さんの人柄に触れることができる。その人格の大きさに尊敬の念をただ抱くばかりだ。
宗教というのは、民族を民族たらしめているものであり、一人の人間の「世界はこうである」という見方を決定するのに大きな役目を果たしている。
今までは自分たち以外の世界については特に考える必要がなかった。
自分たち以外の価値観が大量に入ってくることは稀だったから。
しかし現代は、大量の人モノ情報が自由に行き来する「グローバル社会」時代だ。
自分たち以外の他者がどう世界を見ているか、つまり「宗教」に対して理解をしていないことは、グローバルな社会を生きる人間としては危険だ。
これから TPP などの導入によりさらにグローバル化が進んでいく。
皆が自由に行き来するようになり、例えば国際標準語である英語の重要性はどんどん高まっていく。
それ一つとってみても、英語圏文化の大前提になっているキリスト教について知らないというのは、致命的である。
さらに今現在日本人が抱いている「不幸せじゃないけど、幸せじゃない」という感覚について言及されている。
それはアノミーという単語で説明されている。
アノミーというのは「私たち」というつながりの感覚が消失してしまっていることである。
本の中で、そのつながりのことは連帯感(ソリダンテ)という単語で述べられている。
昔は、例えば天皇を崇拝していること。
また例えば高度経済成長期には特定の会社に所属し全力で働くこと。
それを基本とした人生設計。
それが一種のソリダンテになっていた。
つまり皆孤独ではなかった。
しかし現代人は物質的には満たされ、精神的な充実感を求めている。
人間にとって、「物質的な欲求」=衣食住、はある程度共通である。
しかし何に精神的な満足を感じるか、は十人十色だ。
求めるものが違う。つまり人生の価値観が違う。
なので他の人間に対して「私たち」というつながりの感覚をあまり感じない。
今の現代人はそんなアノミーの状態である。
さらにこの先グローバル化が進み、様々な価値観や文化が乱立する。
どんどんアノミーは深刻化していくだろう。
この先の世界をどう生きるか。
グローバル社会を生きるための教養であり、さらにその中で感じている孤独感の解決策を考えるのに重要な「宗教」。
そのための入門書として超おすすめの一冊だ。
玉井幸助
1991年生。京都府宇治市出身、在住。帝塚山高等学校卒。大阪芸術大学映像学科中退。地元京都から沖縄まで歩いて行ったのをキッカケに退学。愛称「たまこう」。「タマイコウスケ」名義でラッパー、トラックメイカーとして活動中。B-BOY PARK U20 mc バトル 2011 準優勝。バンド「TAMAKO the championbelt」ラップ担当。宇治で中小企業の社長向けにコーチングの活動。読書好き。月に1000冊読む。趣味は旅、絵を描くこと。甘いもの好き。特に芋ケンピ。やりたいことだけやっている。
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